女王蜂の王房

めのうたち「蜂」の一族は、浮島(うきじま)をコロニーとし、女王蜂を筆頭として日々を暮らしている。
「下界」と呼ばれる地上は、ヒトの住む世界であり、「蜂」にとって、食料源であるヒトを狩る狩猟場である。

[ 蜂 ]
天上に住む一族。
ヒトとほぼ同じ姿をしているものの、その食料源はヒト。
全世界に分布し、基本的には点在する浮島(うきしま)に王城を築いて生活する。
時折蜂同士で縄張り争いが生じる。
[ 王房 ]
コロニーの中でも女王の君臨する城を指す。
あるいは、その中心部のこと。
王房を得るものが「蜂」の未来をうらなう女王となりえる。
[ 王女 ]
女王となるために育てられた蜂の少女。
王房で雄の「蜂」を召して育つ。
女王候補はめのう一人とされていたが……。
[ 女王 ]
巣を統べる偉大な雌。
雄と交合し、繁殖することが使命。
現女王の死、新たな女王候補の出現がきっかけとなり、
種全体を狂気と本能が包み込む。
[ コロニー ]
蜂が自らの住む場所を指して言う。
[ ヒト ]
ホモサピエンス。
下界に住み、全世界に分布する。
蜂の王蜜を不老長寿の薬としており、
命知らずのハンターは蜂を襲い、金にしているという。
[ 王蜜 ]
女王とそれに準じる雌の愛液。
蜂にとってさまざまな薬効がある。
下界では不老長寿の薬となると伝えられ、
全世界のヒトの王侯貴族が欲しがる逸品でもある。
[ 黄金蜂教団(おうごんばちきょうだん) ]
新興宗教。
蜂をヒトの始祖として狂信的にあがめ、進んで蜂の生贄となる集まり。
[ 雄蜂の特異能力 ]
雄蜂の一部には蜂の中でも特別な能力を有する者がいる。
彼らはその力で女王の盾ともなり、また女王自身に向けられる刃ともなる。
[ 交合 ]
女王と雄蜂との性交。
より強く美しい次世代をその腹に宿すため、様々な方法で行う。